1995-10-17 第134回国会 参議院 予算委員会 第3号
韓国皇帝は、こういう問題は政府に諮詢したいということを述べたとされておりますが、その際、伊藤大使から、 之ヲ御承諾アルトモ又或ハ御拒ミアルトモ御勝 手タリト雖モ若シ御拒ミ相成ランカ帝国政府ハ 已ニ決心スル所アリ其結果ハ果シテ那辺ニ達ス ヘキカ蓋シ貴国ノ地位ハ此条約ヲ締結スルヨリ 以上ノ困難ナル境遇ニ坐シ一層不利益ナル結果 ヲ覚悟セラレサルヘカラス と述べたと、こういうふうにされております
韓国皇帝は、こういう問題は政府に諮詢したいということを述べたとされておりますが、その際、伊藤大使から、 之ヲ御承諾アルトモ又或ハ御拒ミアルトモ御勝 手タリト雖モ若シ御拒ミ相成ランカ帝国政府ハ 已ニ決心スル所アリ其結果ハ果シテ那辺ニ達ス ヘキカ蓋シ貴国ノ地位ハ此条約ヲ締結スルヨリ 以上ノ困難ナル境遇ニ坐シ一層不利益ナル結果 ヲ覚悟セラレサルヘカラス と述べたと、こういうふうにされております
これに収録されている伊藤博文の天皇に対する保護条約交渉報告書の中の、一九〇五年十二月八日付の「韓国特派大使伊藤博文復命書」というのがありますが、その中の韓国皇帝との会談記録である「伊藤大使謁見始末」という文書があるのです。 これによりますと、韓国皇帝が調印を嫌がるのに対して脅迫を加えているという状況が生々しく書かれております。伊藤は、本案は日本の確定案だ、断じて動かすことはできない。